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超合金と同時期に発売された〈ポピニカ〉。ポピー製のミニカー、という意味の商品名ですが、実のところ〈超合金〉で網羅されたロボットやヒーローを含む人間型キャラクター以外の（大空魔竜もあったので、正確に言うと足のあるもの以外の）全てのメカニックキャラクターを製品化していたといっても過言ではありません。マジンガーのコクピットになるホバーパイルダーやブレーンコンドルをはじめ、ゲットマシンやゴッドフェニックス、バリブルーンといった飛行メカから、科学要塞研究所やゲッター線研究所、ムトロポリス、ゼロテスターの人工島など、キャラクター性の高い「基地」に至るまで、多彩なメカのラインナップ。

とりわけ人気だったのは、やはり実写特撮ヒーローが乗り回す愛車、中でも仮面ライダーマシンでした。ポピーを合併したバンダイが2000年に打ち出した新たなブランド、〈ポピニカ魂〉の第1弾はホバーパイルダー。レバー操作で両翼が折りたたまれ、（テレビの画面をよく見ていないと気づかない）垂直噴射ノズルも出現。キャノピーを開き、付属している兜甲児の可動フィギュアを搭乗させることもできます。これでパイルダー・オンを実演したい人のために、別売りでマジンガーヘッドも用意されました。

第2弾は本郷猛のサイクロン号。71年登場の旧サイクロンで、前輪・後輪ともサスペンション機構を再現、ボタン電池でライトが点灯。仮面ライダー1号フィギュアは、フル可動の素体にスーツを着せてあります。三番手に登場したのが、有名な金田のバイク。設定資料に忠実な1/12スケール、ハンドルは前部のフレームごと持ち上がり、フロントライトはリトラクタブル。カウルは前後とも取り外せて、輝くダイキャスト製のメカニズムが見られます。

劇場アニメ版『AKIRA』公開時には実物大模型が作られ、2004年の東京モーターサイクルショーには公道走行可能なコンセプトモデルが出展された、この名車。可動フィギュアで有名なメディコム・トイとのコラボレートで、全長50cmの1/6モデルも発売されました。カウルはマグネットで着脱、フロントライトにテールライト、ウィンカーもインパネも点灯、ホイールカバーの中まで青白い光を放ち、サウンドギミックも搭載。合成皮革のライディングスーツを着た金田正太郎フィギュアを乗せることができます。

　ポピニカ魂ではこのほか『カウボーイビバップ』スパイク・スピーゲルの愛機ソードフィッシュⅡ、ビッグスケール版として1/625、43cmの船体に多量のギミックを詰め込んだ、宇宙戦艦ヤマトが登場しました。