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HERMES（エルメス）は、1837年創業に馬具工房として創業し、一流の革製品を作り続けるフランスのメーカーです。日本ではスカーフやバッグなどファッション関係で有名ですが、テーブルウェアも数多く制作しており、エルメスというメーカーの奥深さを物語っています。

エルメスが食器などテーブルウェアを作り始めたのは1984年、「ピヴォワンヌ」というシリーズを発表したことに始まります。ピンク色の大きなシャクヤクが大胆に配置されて非常に美しい食器ができました。ここには食を文化と考えるフランス人気質が現れているということもできるかもしれません。

その後もエルメスは美しいデザインの食器を次々に発表していきます。エルメスと言えば毎年素晴らしい意匠のスカーフを発表することで有名ですが、テーブルウェアにもそのスカーフの意匠のような艶やかで美しいデザインが使われています。スペイン・ゴルドバのガダルキヴィール川に由来する「ガダルキヴィール」シリーズは、赤い幾何学模様にはっと目を引かれます。こちらと対照的なのが「シエスタ」シリーズ。イエローとオレンジをベースに、蝶が舞う静かな午後の情景を描いた名作となっています。

ブラジルに住む野鳥トゥカンをテーマに描いているのが「トゥカン」シリーズ。グリーンと白をベースにイエローを効果的に配しています。カラフルで大きなくちばしと鮮やかなブルーの羽根を持つ南国の鳥がエキゾチックなこの世の楽園を体現しているような素晴らしいデザインで、エルメスのテーブルウェアの中でも特に有名なシリーズになっています。

エルメスは陶磁器だけでなくグラスやカトラリーなど幅広くテーブルウェアを細作しているので、トータルコーディネートも可能です。スープやシリアル、サラダボウルなどまで揃えることができます。エレガントでファッショナブルなエルメスの世界を、自宅のテーブルでも再現することができるのが大きな魅力といえるでしょう。