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RICHARD-GINORI（リチャードジノリ）は1735年創業のイタリア・フィレンツェの陶磁器メーカーです。イタリアにもマイセンに並ぶ陶磁器をとの思いで興されたメーカーで、他では決して再現できないと言われている白磁の美しさは類を見ません。

白磁はジノリの最も得意とするところで、デザインを変えて多くのホワイトシリーズが制作されています。最も古いデザインは「ベッキオホワイト」シリーズです。菱形の皿やスクエアプレートなど、いろいろなシェイプが揃うのも魅力です。また、このベッキオホワイトをベースに青一色で薔薇を描いた「ローズブルー」も作られました。「ベッキオホワイト」を筆頭に、白磁のラインアップは非常に多くあります。「 ボンジョルノホワイト 」はカジュアルで気さくなデザインが特徴で、日常使いにぴったりのテーブルウェアです。ぽってりと少し厚みのある製品なのでとても丈夫です。「アンティコ ホワイト 」は、「イタリアンフルーツ」シリーズと同じアンティコシェイプと呼ばれる形の白磁製品。シンプルな波形が施された「ミュージオホワイト 」は、その名の通り、美術館のような品格をたたえた製品です。いずれのシリーズでも異型ディッシュを含め、製品パターンが非常に豊富なのが特徴です。

次にジノリを代表するのが紫色のプルーンを中心にした「イタリアンフルーツ」です。1760年からあるという伝統柄で、果物と花々が描かれています。このシリーズからフルーツを集めて描いた「フルッティーナ」シリーズが生まれました。色彩豊かな絵柄としては、開窯250周年を記念して作られたエキゾチックな「グランデューカ 」などがあります。非常に丈夫で使いやすいことから、ジノリのテーブルウェアは業務用としても多く使われています。有名なのはオリエント急行の車内で使われている「オリエントエクスプレス」です。日本との関係も深く、京都の老舗とコラボレーションした日本茶のおもてなしセットもあります。