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陶磁器で世界的に有名なマイセンは、実はガラス製品でも優れたメーカーです。マイセンの素晴らしい白磁を生み出した科学者と職人が、磁器だけでなくクリスタル分野でも素晴らしいメーカーを作り上げました。マイセン クリスタル社は20世紀になってから立ち上げられたメーカーで、優れた4人のアーティストによるエングレービング（表面彫刻）の美しさで知られています。

マイセンのクリスタル製品の代表格としてはまず花瓶があります。中国の神をデザインした四神シリーズは、色被せ花瓶と呼ばれる大変色彩豊かなシリーズです。たとえば、東の守り神である龍は、春を表す方角であることから鮮やかな緑のガラスに桜などのカッティングが施されています。南の守り神である朱雀は夏の太陽を表すような赤い花瓶にカッティングされています。東西南北いずれも目に鮮やかな色合いが印象的で、風水の効用もあるといわれています。アンバー色の輝きが豪華な「バラのブーケ」など、装飾品としての華やかさに満ちあふれた製品が揃っています。テーブルウェアとしては、タンブラー・オールドファッショングラスなどがあります。Santa Mariaなど、世界史的に有名な帆船を彫り込んだ「帆船」は新作のグラス。新作を意欲的に出しているのもマイセン クリスタルの特徴といえます。

「ユニカート」はデザイナーが限定生産するシリーズで、世界で10点限定生産など非常に希少な製品です。三層色被せ製品「ロンドンフラワー」は、ガレの技法を使い、クリア・アンバー・ライトブルーの3色を層にしたガラスを使い、グリーンやイエローの混じり合ったガラス素地を作り、光が差し込んだときに複雑な美しさを堪能することができる製品になっています。同じデザインの色違いにライトブルーもあり、明るい水色に心躍る製品になっています。また、マイセン クリスタルにはその年の干支を彫り込んだグラスやオーナメントなどの「イヤーシリーズ」もあります。多彩で芸術性豊かな製品を毎年生み出しているメーカーです。