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Royal Worcester（ロイヤルウースター）は1751年創業のイギリス最古のメーカーです。1887年にはパリ万博からジャポニスムの影響を受け、桜が美しい藍色でデザインされたプレートなども制作しています。

ロイヤルウースターを代表するのは豪華な「ペインテッド・フルーツ」シリーズです。22金がたっぷりと使われていて非常に高級な製品で、カップの内側は全て金塗りされているというゴージャスさ。ふんだんに使われた金をバックに、瑞々しいフルーツが描かれて、まるで絵画作品のような製品です。フルーツが得意なこのメーカーのよりカジュアルなラインが「イヴシャム・ゴールド」です。ハンドペイントではなく転写ですが、美しさは全く引けをとりません。縁には金彩が施されています。イブシャムとは渓谷の名で、豊穣の地を表します。豊かな実りを彷彿とさせる質感豊かな絵柄は、「ペインテッド・フルーツ」をそのまま伝承するものといえるでしょう。カップやプレートだけでなくカトラリーも揃います。

「ラビニア」はブラックベリーと淡いグリーンの意匠が美しいシリーズです。1938年～1991年に製造されたもので、今ではなかなか手に入りにくい製品です。クリーム色で波形のカップに、控えめながらしっかりした存在感で暗い色のベリーが描かれています。イギリスのカントリーヤードを思わせる、大人しいけれど気品のある絵柄です。「ウースター・ハーブス」は大変明るいデザインの製品で、基本のパターンにセージやブラックマスタードなどの個別のハーブのデザインが加わります。すっきりしたデザインで、日常使いにも最適。プレートは縁にグリーンのハーブが描かれているので、料理を持ったときの見栄えが良く、使い勝手が大変良い一枚です。パイ皿などもあり、お菓子づくりにも重宝するシリーズとして人気があります。豪華な絵柄が有名なロイヤルウースターですが、「ミラージュ」という白のシリーズや白黒がモダンな「ブラックピオニー」などもあります。