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Lindner（リンドナー）はドイツ・バイエルンにあるメーカーです。白磁にエレガントなレリーフが彫り込まれているのが特徴で、その上に絵柄や金彩がハンドメイドで置かれていきます。中でも「カージナルコバルト」は金彩が大変美しい製品です。ロココ調のアンティークなデザインでコバルトの縁取りが伝統美を感じさせます。今では数少ないエレガントな宮廷文化をしのばせる製品です。ティーポットやカップの形状も装飾的で今ではなかなか見えられないクラシックなスタイルになっています。

花と金彩、ブルーが美しいシリーズとしては「レジデンスコバルト」もあります。優美な濃紺の縁取りで気品のある製品です。グリーンで美しく彩られた製品としては、「アルトランクグリーン」があります。マイセンでも有名なインド文様がモチーフになった製品ですが、リンドナーならではの装飾性のある絵柄になっています。この製品は他にローズピンクとブルーのシリーズもあり、同じ模様ながらそれぞれに異なる印象を生み出しています。また、「テンダーオーナメント」も同じようにインドモチーフですが、マイセンなどとは異なるデザインでリンドナーならではの意匠が施されています。

シンプルで控えめな絵付けが品がよい「イエローローズ」シリーズは、リンドナー特有のフォルムに可愛らしい黄色い薔薇が描かれていて、凛とした雰囲気のある製品です。色彩豊かなシリーズとしては「カテリーナ」のシリーズがあります。バイオレットやライトグリーンといった、陶磁器には珍しいカラーも含む6色展開です。メインで描かれているのはスミレの花で、東洋趣味が感じられる品格のあるデザインです。白磁と絵柄のバランスがよいのが「セナターホワイト」シリーズです。カップを持ったときに正面にはっきりと花が見えるようになっており、リンドナーの手描きの花の美しさを楽しむことができます。「ダニエラホワイト」は金彩が花の部分にも使われている製品で、他のメーカーではなかなか見られないデザインになっています。