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　仏教はインドの釈迦（ゴータマ・シッダッタ）を開祖とする宗教です。キリスト教・イスラム教と並んで世界三大宗教の一つとされています。一般に仏陀の説いた教え、また自ら仏陀に成るための教えであると言われています。仏教の世界観は必然的に、仏教誕生の地であるネパールの世界観である輪廻と解脱の考えに基づいています。人の一生は苦であり、永遠に続く輪廻の中で終わりなく苦しみます。その苦しみから抜け出すことが解脱であり、修行により解脱を目指すことが初期仏教の目的であったとされています。

　次に、仏教に関する本として次の本を紹介します。はじめに、日本史に関連する本の紹介をします。大学入試を経験した人の中には地歴公民で日本史を選択した人がいると思います。中には受験から遠ざかっている人もいると思われるので、高校で習った日本史のほとんどを忘れてしまったという人はいると思います。最初に紹介したいのは、五味文彦・鳥海靖 編集『もういちど読む　山川日本史』です。高校の日本史教科書を、一般読者のために書き改めてあり、仏教文化について学び直せる1冊となっています。また、日本の歴史を簡潔に叙述し、その全体像を示します。日本の歴史で政治と仏教とのかかわりに注目してほしいと思います。

　2冊目は「世界の歴史」編集委員会 編集『もういちど読む　山川世界史』です。高校の世界史教科書を一般読者のために書き改めた通史です。仏教については東洋史に載っています。1冊で世界の歴史を明瞭・簡潔に叙述しています。その全体像を示しますので、仏教の伝承について分かりやすく解説しています。3冊目は、池上 彰『池上彰の宗教がわかれば世界が見える』です。仏教・キリスト教・イスラム教の3大宗教から、神道、ユダヤ教まで、7人の賢人と池上さんが読み解いています。宗教をめぐる争いや日本人の習慣について疑問を持った人に勧めたいと思います。

　最後の、4冊目は、池上 彰『池上彰と考える、仏教って何ですか?』です。仏教の誕生・日本への伝来から、葬式や戒名の意味・新興宗教まで、仏教にまつわる疑問や基礎知識についてわかりやすく解説しています。チベット仏教の最高指導者、ダライ・ラマとインド・ダラムサラで対談し、仏教の原点について聞いています。