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　ライトノベルは日本で生まれた小説の分類分けの1つと言われています。英単語の軽いという意味のlightと小説のnovelを組み合わせた和製英語です。略語としてはラノベ、ライノベと言われています。

　ライトノベルと小説との境界線が曖昧であると言われていますが、ライトノベルの特徴として、マンガ・萌え絵のイラストレーションや挿絵の多用、登場人物のキャラクターイメージや世界観設定の固定化、キャラクターを中心として作られている、作者が自称することなどが挙げられます。ライトノベル読者のうち少なくない数が、イラストレーションで買う作品を選択する「イラスト買い」を行っていることから、特に挿絵によるイメージと挿絵に対する読者層からの評価は他の小説以上に重要な意味を持っていると言われています。しかし、いずれも客観的な定義にはなっていないと言われており、ライトノベルと小説との境界線が曖昧な状態が続いています。

　ライトノベルの対象となる年齢層については10代から20代をターゲットとしていることが挙げられます。現在もライトノベルは若年層を対象としている小説ですが、読者層が30代前後まで拡大していると言われています。今後、読者層が40代以降に拡大することが予想されています。また、ライトノベルを書いてデビューし、現在ではライトノベル以外の小説を書いてる作家も少なからず存在します。

　他に、ライトノベルの特徴として次のようなことが挙げられます。ほとんどが文庫本の判型であり、比較的安価であることが挙げられます。1990年代末以降において、読者層の変化や嗜好の細分化などから、より少ない発行部数でも採算の取りやすい新書や四六判ソフトカバーなどでの発売が増えていることが挙げられます。市場規模については2000年代には拡大傾向にあり、2004年の推定販売金額は265億円、2006年の推定販売金額は344億円と大きく伸びています。2010年代に入ってから、主力作品の完結に伴い、紙媒体のライトノベル販売の伸び悩みが指摘されていますが、新人賞の投函者に40代から50代までの年齢層が目立つことから、今後ライトノベル市場が拡大する可能性が含まれています。