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　法学（法律学）は社会科学の一分野です。社会科学とは自然と対比された社会についての科学的な認識活動およびその活動によって生み出された知識の体系です。人間の社会の様々な面を科学的に探求する学術分野のことを言います。法学とは、法または法律に関する学問の総称です。法律学と呼ばれることもあります。法学では実定法学と基礎法学の2つに分類されています。

実定法学とは実際の問題への適用を前提として、実定法に関する研究を行う分野です。実定法については意味上で認識体系化する法解釈学と立法に関する立法学に分けることができます。具体的には、憲法・民法・商法・刑法・行政法・地方自治法・公務員法・警察法・租税法・財政法・社会保障法・労働法・消費者法・知的財産権法・国際法などが挙げられます。実定法は大きく公法と私法に分けられ、公法学・私法学と呼びます。憲法・行政法、租税法、刑法などは公法学に属しますが、民法・商法などは私法学の個別分野に属します。

一方で、基礎法学は法に関する基礎的研究を行う分野です。歴史的には実定法学のみが法学でした。基礎法学の中で、法哲学は古代ギリシャが起源ですが、19世紀に実定法学から分離し成立した分野とされています。法制史については実定法学の一部としてのローマ法学やゲルマン法学の法源研究に起源を有しています。基礎法学には次の分野が挙げられます。法哲学・法史学・西洋法制史・東洋法制史・比較法学・法社会学・犯罪学・刑事学・法と経済学が挙げられます。

　最後に、法律学の本を出版している会社を紹介します。まず、ミネルヴァ書房を取り上げます。ミネルヴァ書房は昭和23年9月に創業、昭和27年に設立された京都市に本社を置く出版会社です。主な業務は人文・社会科学、学術専門書、教科書、一般書の出版です。出版している文献の分野については、哲学・思想、歴史・地理、政治・法律、経済・経営、心理、教育、社会福祉、高齢者問題、婦人女性問題、障害児（者）問題、社会、文学など幅広く扱っています。

　次に、有斐閣を取り上げます。1877年に創業、創業から2年後に有斐閣と改めて出版に進出しました。有斐閣は社会科学・人文科学系を主要分野として専門書の出版をしています。出版社として法学からスタートしました。以後、経済学・社会学・心理学・経営学等の分野へと幅を広げています。これまでに約13000冊に及ぶ書籍を出版してきました。