京都TOP書房では文庫古地図など書籍の買取を行っています。

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　今回は文庫古地図について取り上げます。まず、国立国会図書館のホームページより古地図の検索のしかたを紹介します。まず、NDL-OPACで探す場合、古地図集成（地図帳）は、NDL-OPACの「詳細検索」画面で「件名」に「絵図」・「古地図」・「地図」のいずれか、「キーワード」・「タイトル」・「件名」のいずれかに地名・国名・地域名などを入力して検索すると見つかります。

　絵図・古地図類を集成した資料については、主要な文献として海野一隆ほか編『日本古地図大成』・織田武雄ほか編『日本古地図大成　世界図編』などが挙げられます。江戸の古地図については吉原健一郎ほか編集・制作『復元　江戸情報地図』・古板江戸図集成刊行会 編『古板江戸図集成』などが挙げられます。大阪の古地図では脇田修監修 小野田一幸・上杉和央編集『近世刊行大坂図集成』が挙げられます。

　都市の古地図以外では、城絵図・城下町図があります。『日本城下町絵図集』と東北編、関東・甲信越編、東海・北陸編、近畿編、中国・四国編、九州編『正保城絵図：内閣文庫所蔵』が国立国会図書館に所蔵されています。荘園絵図については西岡虎之助 編『日本荘園絵図集成』が挙げられます。古代・中世の荘園関係絵図として東京大学史料編纂所 編纂『日本荘園絵図聚影』が国立国会図書館に所蔵されています。

　次に、絵図・古地図の一部が画像で見られるサイトを取り上げます。国土地理院古地図コレクション・国立公文書館デジタルアーカイブ（国立公文書館）・東京国立博物館情報などで古地図の一部を画像で見ることができます。

　最後に、古地図を用いて都市の歴史を解説した本を紹介します。井口 悦男・生田 誠『大阪今昔歩く地図帖 彩色絵はがき、古写真、古地図でくらべる』です。この本は、明治期から昭和にかけての彩色絵葉書・写真・地図を現在と比べてたどる一冊です。中之島・梅田・大阪城・市電・心斎橋・道頓堀・通天閣・大阪湾など本書を片手に知ることができます。同じような本では、原島 広至『彩色絵はがき・古地図から眺める大阪今昔散歩』が挙げられます。