京都TOP書房では初版本など書籍の買取を行っています。

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　初版とは出版された書物の最初の版のことを言います。第1版と言うこともあります。同一の版のうち最初に印刷されたものを初刷、または第1刷と言います。また、一般的には初版初刷のことを単に初版と言います。例えば、初版が重版された場合、その本の奥付には「初版第2刷」「第1版第2刷」と表記されます。重版の際、内容の変更や訂正があった場合は、「第2版」と表記され、初版ではなくなります。誤字や内容を修正して刷版を作り直して印刷したものについては、版を新しくするごとに数字も増えていくことも特徴として挙げられます。

　初版本に人気がある理由として次のようなことが挙げられます。本を印刷するとき、ベストセラー作家の場合についてはある程度売れ行きの予測はできます。新人の作家の場合、ほとんどの場合はその本が売れるのか予測することが難しくなります。よって、初版から大部数を印刷することはあまりしません。そのため流通する数が少ないので、希少価値が付きます。また学問の世界では、日本だけではなく世界的にも「初版本」がその作品の評価の対象となっていると言われています。

　重版または再販されたものは、部分的に著者が内容を書き直したり、誤字脱字を修正したり、装丁が変わったりすることがあります。本の内容的には推敲を重ねたので完成度が高くなりますが、初めて世の中に出たものとは違ったものになってきます。それで初版本を価値あるオリジナルと見ることがあると言われています。

最後に、初版本でも状態によって価値は大きく変わります。カバー・帯は付いているのか、どの程度日焼けしているのか、汚れやシミ、書き込みはあるのかなど傷み具合によって価値が決まります。お持ちの本の価値が知りたい方やお探しの本がある方は、「日本の古書店」などの古書検索サイトで検索できるので、アクセスしてみるのはいかがでしょうか。