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超音波探傷器とは、超音波を用いて物質内部の傷や含まれる物質の位置を検出する機械の事を指します。使用用途は様々で、溶接部の検査、接着剥離の検査、該当物質の厚さの検出等様々な場面で使用されています。超音波探傷器は主にトランスデューサーと呼ばれるセンサーから超音波を発する事によって物質内部の損傷を検知します。超音波とは、簡単に説明すると人間の耳には聞こえない高いヘルツの音の事をさし、超音波探傷器の場合には主に1～2MHzの超音波が使用されています。超音波自体は動物達が自分の位置、或いは対象の位置を測定把握する際に使われる他、潜水艦やソナー等の探知、又は医療技術等に置いても幅広く利用されています。

超音波探傷器はこの超音波をセンサーから発し、該当の物質に当ててその反射を測定する事によって内部にある損傷の有無、または大きさを測定します。主に、測定された結果はモニターに表示されますが、測定する超音波の性質は2タイプに分けられます。それは超音波の反射の強さと、超音波がセンサーからでて戻ってくるまでの時間の長さですこれによって傷の大きさと、測定位置からの距離を計る事が可能となっています。

つまり、超音波がより強く検出された場合には、損傷が該当物質の測定面より、より近い位置にあるか、或いは傷の大きさがより大きい事が予測されます。また対象物を観測する方法として、垂直探傷と斜角探傷があり、垂直に検出出来る方法と斜めから検出出来る方法の二つがあります。

他にも、該当物質によって必要となる超音波の種類や測定現場が特定されることもあります。そしてこの機器の特性は特に、対象の物質を破損することなく内部の情報を感知する事が出来るという事で非破壊検査が出来る機器の一種としても数えられています。また、この測定方法は記憶性に乏しい点から、作業中には集中力が求められる使用用途で使用されることが多く、より専門的な分野に置いて活躍する機器となっています。