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部品の測定にはノギスが使われていて、現在ではデジタルノギスがその利便性により普及しています。ノギスは長さを100分の5ミリメートル単位まで精密に測定でき、外側測定や内側測定などができます。ノギスは従来のノギス・ダイヤルノギス・デジタルノギスの3つに分類されますが、今回はデジタルノギスについて説明します。ノギスは外側測定に使うジョウ、内側測定に使うクチバシ、本体についている本尺目盛を使って測定します（従来のノギスの場合）。測定対象の大きさを挟んで測るために使用するスライド部分が付いた定規と考えれば、イメージしやすいでしょう。

デジタルノギスは測定結果を数値で表示するノギスです。ノギスは定規の部分を使って大きさを測定するのですが、デジタルノギスの場合は本体についている測定機器を使って測定します。表示部分には主に7セグメントLCDが使用されています。デジタルノギスには絶対位置を測定するアブソリュート、バルスを積算して相対位置を測定するインクリメンタルに分けられます。

アブソリュートには静電容量式があります。静電容量式は主尺と移動部に取り付けられた2電極間の静電容量が重なっている電極の長さに比例することを利用しています。この方式では誘電率が変化すると静電容量も変化するので、水や油、粉じんなどが間に入ると正確な測定ができません。インクリメンタルには光学式と磁気式があり、主尺にエッチングや磁化によって微小な目盛を記録し、その目盛分を移動したことを検出することで間接的に距離を求めます。その中でも磁気式は汚れに強いことが特徴です。

デジタルノギスには上記のタイプで様々な種類の商品があります。商品によっては防滴構造になっているものもあり、濡れても拭いて乾かせばまた使えるようになります。測定物を傷つけないプラスチックタイプもあり、軽量で安全に使え、持ち運びにも便利です。デジタルノギスにも様々なタイプがあるので、使いやすいものを選ぶのがいいでしょう。