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セイバーソーは別名レシプロソーと呼ばれており、ブレードが高速で上下運動することで手動のノコギリで材料を切断するよりも早く簡単に切断できる電動工具です。名称は発売しているメーカーによって違いがあり、マキタやリョービは「レシプロソー」として、日立工機やボッシュ社が「セイバーソー」や「セーバーソー」の名で発売しています。

ジグソーや丸ノコも同じ電動ノコギリの一種ですが、これらとくらべるとセイバーソーは、ベース面が小さくてコンパクトな見た目をしています。サーベルのような形状をしているため、重量や丸ノコやジグソーよりも軽く、小回りが利くという特徴があります。そのため、丸ノコやジグソーでは切断しにくい狭い場所や、建物などの構造物を切断する際に用いられることが多いです。しかし、ベースが小さくてガイドの使用ができないため、直線や直角の切断に向いておらず丸ノコとくらべて精度が低いという欠点もあります。特に開口部分が狭い金属管や鉄筋を切断して撤去するほか、中型の木材などの切断に向いています。

また、一般家庭においては庭木の剪定に用いる場合もあります。セイバーソーを使うことで枝をハサミで細かく裁断する必要がなく、短時間で効率よく剪定が行えます。チェーンソーよりも小型で扱いやすいため、頭上にある枝も片手で切断することも可能です。セイバーソーそのものを材料に押し付けて、ブレードの往復運動によって切断を行っており、電動ノコギリの中でも振動が大きいですが、これらの反動を小さくするための機構が付いている機種もあります。

また、トリガースイッチは日本のメーカーと海外メーカーでそれぞれに違いがあります。日本製のものはスイッチを入れた状態を維持できるロックボタン付きの機種を扱っているのに対し、欧米のメーカー品はスイッチに誤って触れた際も機械が作動しないよう、解除操作を行ってからスイッチオンができるタイプの機種を多く取り扱っているという特徴があります。