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集塵機（しゅうじんき）は、空気中をクリーンにすることを目的として、汚染物質となる気体粒子や液体粒子をまとめて掃除することができる装置です。特に工場で使われることが多く、半導体製造などミクロ単位の塵まで集塵する必要がある環境で活躍しています。同じゴミを吸い取ることができる掃除機は、吸引する空気の量が少なく高圧なのが特徴です。そのため、ゴミを吸い取りたい部分に直接掃除口をつけて、空気を取り入れる隙間を少なくして吸引する仕組みとなっています。

代わりに空中に飛散している見えないゴミやホコリの吸引に向いておらず、フィルター面積が限られているため大量のホコリを取り込むと目詰まりを起こしてしまいます。それに対し、集塵機は掃除機よりも圧力が低い代わりに、風量が多きため一度に大量のホコリを吸引することが可能です。そのため、切断、研磨などの作業で舞ったホコリやゴミを吸引でき、フィルターが複数並べられているので目詰まりが起こりにくいという特徴があります。

ホコリやゴミを吸い込む掃除口の部分をブロワ—と言い、製品によってタイプが異なります。一般的な「プレートファン」は、一枚の円盤に6枚の羽がついているタイプで、押し込み式の集塵機に使われており比較的低価格です。また、「ターボファン」は、円盤が2枚になっており、その間にカーブしている羽根がついているタイプです。それにより、圧力と風量のバランスが良く高い吸引力を維持できます。ターボファンが多段になっている「多段ターボファン」は、ファンを2枚以上重ねていることで、風量は低めになりますがその分圧力が高く、一度に吸い込む力が大きいという特徴があります。

他にも、換気用に使われるシロッコファンなどがあり、使用目的に合わせた集塵機を選ぶことで、効率よく部屋をクリーンに掃除することができるのです。集塵機に溜まったゴミは、引き出しタイプが主ですが、天井が低くて高さのある集塵機が入れられない場所には、本体下部にダストボックスを設置しているタイプが向いています。このように、集塵機はファンの種類やゴミの取り出し方で、環境に合わせたものを選びましょう。