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ジグソーとは、電動ノコギリの一種であり往復運動片持ちブレード方式の電動切断工具のことです。幅の細いブレードを糸鋸のように上下に運動させることで、木材や金属などを切断するために用いられています。幅が狭く、しなやかに曲がるような柔らかいブレードによって、切断中でも進行方向を曲げることができるため、曲線加工や切り抜き加工も可能です。定規などの真っすぐなパーツを添えた上で使用すれば、直線に材料を切断することも可能ですが、丸ノコほどの高い精度がありません。ブレードを上下に運動させながら切断するので、振動によって切断面が荒くなったり、材料に斜めに入ったりしやすいため、直角の切断にあまり向いていないという特徴もあります。

このジグソーは、1946年のスイスにてAlbert Kaufmannの手で発明されました。発明された当時は、ミシンにブレードを取り付けた構造のものを「Lesto jigsaw」と銘打って発売しており、その後の1954年にKaufmannの会社はボッシュ社に買収されて現在に至ります。同じ電動ノコギリの糸のこ盤は細かい細工に適しており、材料を移動して切断するのに対し、ジグソーは工具本体を手に持って移動させるのが、二つの大きく異なる点です。建築現場の場合は、機械が小型で材料を固定できるジグソーを利用しているところが多いです。

ジグソーに使用するブレードは、切断する材料や目的に合わせて使い分ける必要があります。たとえば、アルミニウム・プラスチック用のものや、ステンレス鋼用に始まり、木材に至っては薄物と厚物でブレードを使い分ける場合もあります。ブレードの取り付け部分の形状は、スタンダード型の他にT型の2タイプがあり、ブレードの軸への固定は、ワンタッチ式と六角レンチ式の2パターンがあります。

ワンタッチ式は、レバー操作でブレードの固定と解除ができ、六角レンチ式の場合は六角穴ボルトでブレードを固定しています。ボッシュ社からは、直接切断や角度切断をサポートする治具素専用のガイドも発売されているため、これらを利用すれば幅広い材料で、直線と曲線の両方の切断を行うことも可能です。