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溶接ワイヤーとはアーク溶接の際に用いられる針金状の溶加材の事を言います。コイル状に巻かれた溶接ワイヤーを少しずつ溶かしながら作業を行っていきます。一般的には、自動溶接と半自動溶接に分ける事が出来ますが、一般的に良く使用される溶接は半自動溶接です。業界ではそれぞれ、自動アーク溶接、半自動アーク溶接と言われています。そして溶接ワイヤーには種類が多く存在します。その種類はフラックスコアーワイヤーとソリッドワイヤーに大別でき、フラックスコアーワイヤーは内部にフラックスが入りスパッタが少ない事、ソリッドワイヤーは半自動溶接に使われる事が多いといった特徴があります。

溶接ワイヤーの中にはガスシールドアーク溶接とサブマージアーク溶接があります。ガスシールドアーク溶接はソリッドワイヤーは針金状のワイヤーで、銅メッキを施す物と施さないものがあり、容器はスプール巻きと大容量パックが存在します。このガスシールドアーク溶接は日本で最も多く使われています。そしてフラックス入りワイヤーは中心部にフラックスを薄い鋼板で巻いたワイヤーで、銅メッキを施すものと施さないものがあり、ソリッドワイヤーに比べて全姿勢溶接性や外観が優れているという特徴があります。

次にサブマージアーク溶接ですが、ソリッドワイヤーは所定成分を含有した針金状のワイヤーで、包装はスプールが無いコイル状が主となります。このサブマージアーク溶接は超高電流で溶接が可能で、多電極化により高能率、外観も優れているという特徴があります。そしてフラックス入りワイヤーは所定成分を含有した粉状物質で、ドラム缶や袋入りで販売されてます。

製造方法によっては溶融タイプや焼結タイプといった種類があります。他にもセルフシールドアーク溶接ワイヤーもあり、こちらについてはノンガスワイヤーと呼ばれています。このセルフシールドアーク溶接ワイヤーは、溶接時にワイヤに包み込まれているフラックスが分解して発生するガスにより、アーク中の溶滴が大気と接触するのを防止しながら溶接を行います。