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抵抗器とは、オームの法則によく従う性質を持ち、電気を流れにくくする電子部品で、一定の電気抵抗値を得る目的で基板などに使用されます。通常は抵抗と呼ばれる事が多く、こちらの方が世間一般的に馴染みがあります。抵抗器には抵抗体の材料や構造が様々とあり種類が多数あります。代表的な物で固定抵抗器、可変抵抗器、半固定抵抗器があります。固定抵抗器の中には更に炭素皮膜抵抗と金属皮膜抵抗があり、それぞれ特徴があります。

炭素皮膜抵抗は、安価であり、セラミックスの円筒の表面に焼き付けられた炭素の被膜が抵抗体となり、らせん状の切り込みで抵抗値が調整される抵抗器です。金属皮膜抵抗は、温度による抵抗値の変化やノイズが少なく、抵抗体にニッケルクロム合成などの金属を使った抵抗器で、精度がとても高いです。可変抵抗器は、つまみを変化させることで抵抗値を変更出来る抵抗器で、いつでも自由に変える事が出来ます。半固定抵抗器は、電圧や電流の微調整のために使われる可変抵抗器で、回路を組み立てる時調整しますので、一度調整したら変更が出来ない抵抗器です。

抵抗器の使用用途として、電気回路用部品として電流の制限や、電圧の分圧、時定数回路などに使用されます。抵抗体の材料は、金属などの電気を通すものを伝導、ビニールなどの電気を通さないものを絶縁体と呼びます。そしてこの中間の性質を持つものを半導体と呼び、導体の中で低効率が高い物が抵抗体の材料として使用されるのです。因みに低効率が低く電気を通すものの代表的な物として銀、銅、金、アルミがあり、次いでタングステン、ニッケルクロム合金、ゲルマニウム、シリコン、ガラスとなります。

そして、最も抵抗率が高く電気を通さないものは、ゴム、プラスチックです。電気が流れる仕組みは、抵抗は必ず、抵抗体のどこかに2つ以上の電極を設けています。そのため、ある電極間に電位差を加えることで、電極の電位差に比例した単位時間当たりの電荷の移動が生じて抵抗を生みます。