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彫金道具とは、その名の通り彫金をする際に使う道具のことです。彫金とは、プラチナや金、銀、銅、鉄などの金属を彫ってアクセサリーなどの装飾品、絵画の額縁、仏具や家具などといった飾り金具を作る伝統工芸です。

この金属の加工方法は、金槌や木槌、たがねを用いて金属を叩いて形成する鍛金（たんきん）、そして溶かした金属を型に流し込んで固める鋳型（いがた）があります。彫金は金属加工においての総仕上げに用いられることが多く、さまざまな彫金道具を使います。主に使用される機会が多い彫金道具は以下のとおりです。

・木槌（金槌）/鍛金においてかかせないのが木槌と金槌です。銀を金槌で叩くと表面に傷がついてしまうため、この場合は柔らかいカシ材が使われている木槌を使うため、どちらも用意しておくと便利です。

・金床/木槌や金槌を用いて、金属を叩いて形成する際に使う作業台です。

・糸鋸フレーム/金属の材料を直線や曲線に切断するために使用します。刃は材料に合わせてワックス用と金属用があり、さらに粗さが#8/0〜#10と別れているので目的に合わせて使い分けましょう。

・やすり/仕上げに全体を削ったり、断面を整えたりする時に使用します。こちらも粗さによって番号がふられており、複数の種類を揃えておくことで効率よく削り上げることができます。

・矢床（やっとこ）/ニッパーのような形状をしており、金属のパーツを曲げたりつぶしたりする目的で使用します。アクセサリーの細かいパーツをつなぎ合わせるときに、材料を曲げるなど非常に使う機会が多いため、一本は持って置きたい道具です。

・ガスバーナー/材料を熱で溶かして、金属同士をつなぎ合わせる際に必要になる道具です。特に小型で軽量のガス充てん式が彫金作業に適しており、バーナー本体にガスボンベを充填して使用するため、ガスボンベがなくなったら新しいものに変えれば繰り返し使うことが可能です。

・ハニカムブロック/金属の溶接作業をする際に、作業台として使うブロックです。熱に強く、材料全体に均一に熱を加えることができるため、ガスバーナーとセットで用意しておきたい道具です。