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黒煙測定器は、ディーゼル車が排出する黒煙を測定するために使用します。整備工場などでは、ディーゼル車の整備の際に黒煙の排出量が重要になるので、黒煙測定器での測定結果を参考に整備を進めていきます。国土交通省の方針により、現在では黒煙測定器からオパシメーターに変えて測定しているところが多いです。

測定方法は、黒煙測定器を黒煙測定車に接続して測定します。ディーゼル車の測定にはこの方式が使用されてきましたが、現在ではオパシメーターも黒煙測定車に接続して使うようになっています。ちなみに、オパシメーターはオパシメーター測定車に接続して使用します。

黒煙測定器を使用して測定する場合は、次のように検査を行います。黒煙25％規制車の場合、黒煙測定器を保有していればそれで測定し、オパシメーターがあればそれでも測定ができます。黒煙測定器での測定結果が基準の25％以下なら合格、25％を超えると不合格となります。この時オパシメーターで測定していた場合、基準値の0.80㎡以下なら合格で、それを超えると黒煙測定器での測定となり、同様に基準の25％を超えると不合格になります。黒煙40％・50％規制車の場合、まずは視認による測定で適合性を容易に判定可能なら合格、判定不可能なら黒煙測定器での測定となります。

測定した結果、基準値の40％あるいは50％以下なら合格、その基準を超えると不合格になります。オパシメーターで測定する場合、基準値の1.62㎡あるいは2.76㎡以下なら合格、それらを超えると黒煙測定器での測定となり、同様に基準値の40％あるいは50％を超えると不合格になります。

黒煙測定器からオパシメーターへの切り替えが進んだのは、ディーゼル車の黒煙排出量が研究開発により減少していることが背景にあります。排気ガスに含まれる粒子状物質のうち、軽油などの未燃焼成分である可溶有機成分まで測定するようにすすめられてきました。こうしたことから、オパシメーターの使用が推進されました。