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検電器とは、コンセント、コードなどのAC電圧をチェックするための工具で、検査対象物となる部位が電気を帯びているかを判別するために用いる電気計測器です。点検を行う対象物に電気が帯びているか否かによって、作業の危険度は大きく異なります。そのため基本的に、電気工事を行う際は、電気を一時停止させてから行う事を徹底しているのです。因みに、電気を停止させずに行う作業も有り、この際に行う作業を活線作業といい、充分な注意をして作業を行います。検電の意味は、このために行う検査なのです。検電器の原理は幾つかの種類に分類出来ます。はく検電器、ネオン式検電器、風車式検電器、電子式検電器です。

はく検電器は、特徴として電源が不要で構造が簡単である理由から、研究施設や静電気学習で、利用されることが多い検電器です。平行する2枚の金箔を容器内に収め、電気を帯びた部位を接近させると、この箔に同方向の電荷が帯電し、箔同士が反発し合うといった原理を利用するものです。ネオン式検電器は、特徴として電源が不要ですが、明るい場所での検査は、ネオン管の発行判断に難があります。この理由として充電部位に接近させるとネオン管が発行する原理としているからです。

風車式検電器は、特徴として電源が不要で、充電部位に接近させると車輪が回転します。電子式検電器は、特徴として電源が必要で、充電部位に接近させるとランプが点灯し、ブザーが鳴ります。視覚と聴覚という2つの要素から検電確認を行うことが出来るため、安全性を考えると大変、良い検電器です。

現在の検電器の主流は低圧電線経路用ではネオン式、電子式が採用されています。また検査器の形状は持ち運びが大変便利な小型かつペン型といったものが多いのが特徴です。余談となりますが、検電器が無い時代では作業員が自らの手で検電が行われていたといいます。これは感電する危険性がとても高い行為で危険極まりありません。そのため、検電器はとても重要な検査器具であるといえます。