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日本の伝統食として不動の地位を築いている寿司。なかでも巻きずしは、その食べやすさとお手頃な価格から、行楽などにぴったりの食べ物として人気があります。しかし、巻きずしというのは作るのにある程度の技術を要します。海苔にきれいに薄く敷きつめられた米に具材を乗せて巻き込んでゆけばいいのですが、力を入れすぎれば米は潰れて硬い食感になってしまいますし、具材を入れすぎれば太くなって海苔で巻ききれなくなってしまいます。また、寿司はあまり日持ちがしないものなので、お客様のピーク時に合わせて手際よく製造をして、スムーズに販売していきたいものです。

そんな巻きずしの製造を劇的に簡略化したのが、小型卓上巻きずし機です。一見すると手作業でないと難しそうな海苔に米を敷きつめる作業も、小型卓上巻きずし機を使えば、あらかじめ薄くのばされてシート状に出てくる米が海苔の表面に置かれていくので、均一な厚さで米を敷きつめることができます。具材は手作業で置いてゆく必要があるので、完全機械化にはなっていませんが、その分、人の目でしっかりとチェックを入れながら製品を作っていくことが可能になり、安全性の向上につながります。近年ではコンピューター制御機能が搭載された機種も登場していて、海苔の大きさによって太巻き、細巻きなど異なった太さの巻きずしを機械で作れるようになりました。また、太さに対しての具材の量によって、米の厚さを簡単に設定できる機種も登場しています。

機種によっては、カリフォルニアロールなどに代表される裏巻き（米を外側、海苔の面を内側にして巻かれた巻きずし）を作ることもできるます。裏巻きの場合、表面にはゴマやとびっこなど、様々な具をトッピングしてデコレーションすることができるので、見た目がワンパターンになりがちな巻きずしに華やかさを与えることができるでしょう。小型卓上巻きずし機は、巻きずしを巻く作業に特化しているため、別途酢飯を作るシャリマシンや、出来上がった巻きずしをカットする巻きずしカッターを導入することで、巻きずしづくりのオートフォーメーション化が図れます。