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ベビーカステラとは、1921年に関西で考案された一口サイズのお菓子です。ふんわりとしたカステラとホットケーキの中間のような触感と優しい甘さがおいしく、子供に人気があります。リンゴ飴やたこ焼きなどと並んで、縁日で昔から見かける定番の食べ物として、多くの人に長年愛されています。

似たようなお菓子に、人形焼きというものがありますが、餡が中に入っている人形焼に対して、ベビーカステラには餡が使われていません。また名称も地方によってさまざまな呼び方が存在しています。「ベビーカステラ」という名称はあまり長い歴史がなく、今から30年ほど前に考案されたものであるといわれています。考案したのは現在も続く老舗の三島屋だといわれていますが、こういった老舗が、今でも縁日で屋台をだして売り続けているのもベビーカステラの面白いところです。

一般的に縁日などの客の回転が速い場所で作られることの多いお菓子なので、一度に大量のベビーカステラを焼き上げることができる大型の機械がシェアの大部分を占めています。卵よりも一回り小さいサイズの窪みが多くつけられた、鉄板の焼き型を使って焼きあげられるのですが、焼き型のサイズには大小あり、型によって一度に焼成できるベビーカステラの個数に大きな違いがあります。ベビーカステラの焼き型の多くは、窪みがやや楕円形です。この楕円形が、ベビーカステラ特有の繭玉のようなころんとした丸みを作り出しています。

一般的に売られているベビーカステラというのは、味がプレーンのもの、もしくはグラニュー糖やザラメなどがまぶされているものが一般的です。しかし、自分でベビーカステラを作ると、中にチョコレートやジャム、フルーツなどトッピングを変えて楽しむことができます。また、市販のものでは原材料に何が使われているのかわからないことが多いベビーカステラも、自分で作ることで小さな子供が食べても安心・安全なものを作ることができます。