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エスプレッソマシンは20世紀初頭にコーヒーの本場であるイタリアで誕生しました。エスプレッソは「急行」（電車のエクスプレスと同じ意）の意味があり、その名のとおり時間をかけずに短時間で多くの人に美味しいコーヒーを作るという理念の下で、エスプレッソマシンが考案されました。はじめは、あらかじめひかれたコーヒー豆をマシンにセットしてコーヒーを抽出していたエスプレッソマシーンでしたが、時代を追うごとに改良が重ねられてゆきます。現在ではコーヒー豆を挽く、抽出済みのコーヒーかすを廃棄するところまで全自動で機械が処理するものもあります。

エスプレッソマシンには、機種によってエスプレッソコーヒーの抽出以外にも、レギュラーコーヒーの抽出が可能なものや、ミルクウォーマー／ミルクスチーマー機能が搭載されているものもあります。エスプレッソマシンは使用者の目の届く場所に備え付けられる場合が多いため、その外観の美しさも重要視されます。ポピュラーな金属製の機体の他、表面が木目調のもの、目を引くカラフルな装飾が施されたもの、余分な機能を排除したスタイリッシュなデザインのものなど、多種多様なマシンが作られています。

大きさも様々な種類があり、コーヒー抽出部が1か所のものから複数あるものまで用意されています。また、エスプレッソマシンは1つのコーヒー抽出部から2筋に分かれてコーヒーが流れ出てくるため、コーヒー抽出部1個所から2杯のエスプレッソコーヒーを作ることができる計算になります（デミタスカップ使用時）。エスプレッソコーヒーの抽出には、長年の熟達した腕が必要と言われてきましたが、最近ではカフェポッドの導入により、エスプレッソマシーンの使い勝手は格段に向上しました。カフェポッドというのは、あらかじめ1杯分のコーヒーの粉が紙フィルターでパッキングされたものです。これをコーヒーの粉の代わりにセットすることで、コーヒー豆の種類による特徴や、引いた後の豆の品質管理などにとらわれることなく、いつでも簡単に同じ品質のエスプレッソを提供できるようになり、ユーザーの負担を大きく貢献しています。