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ゆで麺機と一口に言っても、機種は多種多様です。まず一番古いタイプの茹で麺機として、おおきな一つ鍋タイプのものがあります。古くから多くの食材を煮炊きするときに使われてきたタイプで、大量の湯を沸騰させて麺をゆでることが可能ですが、湯の張り替えが簡単でないことと、鍋内部の仕切りに対応できない機種が多いため、今ではあまり生産されなくなりました。昔ながらのスタイルを守る場合、羽釜を巨大化させたようなこのゆで麺機はビジュアル的に受けが良いです。

同じように円鍋型のものでは、鍋内部が仕分けされていて、そこに専用の麺かごを使用することによって麺1玉ずつ分離して茹でることのできるゆで麺機があります。ゆで麺機は、溜めている熱湯の温度を100度に維持することも重要ですが、同時に湯を新しいものに取り換えていく機能も必要になります。なぜなら、いくつもの麺をゆでて汚れてしまった湯では、100度まで達することができず、ゆで加減が甘くなってしまうからです。

最近のゆで麺機には、常時沸騰した新しい湯を流し込む機能がついているものが多くなりました。特に近年多く使われているのは、角型のゆで麺機です。角形なので円形に比べてデッドスペースが小さく、広くない厨房にも収まりやすい特徴があります。専用の麺かごを使うことによって、簡単に1玉づつ湯切りができることで様々なタイミングのオーダーに対応可能。また、タイマー付属で自動的に湯切りをする機種も登場しているので、調理技術がない人でも簡単に麺を使った商品が提供できるようになります。

製麺機ではうどん、そば、ラーメンなど、多くの麺に対応可能ですが、気をつけなくてはいけないことは小麦・蕎麦などが原因のアレルギーです。これらの麺にはアレルギー原因物質が多く含まれているため、例えアレルギー物質を除去した麺を使用したとしても、他の麺と同じ湯で調理をしてしまえば意味がなくなります。アレルギーの方用に麺を調理する場合は、茹でる湯から別にしなければいけないのです。そのために、卓上タイプの極小タイプのゆで麺機も登場しています。