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製菓機械と一口に言っても、その種類はさまざまです。製菓には主に3つの工程があります。それは、生地の製造、焼成（加熱）、仕上げ・パッキングです。これらの工程を一部、又は全部機械化させるのが製菓機械の役目です。まず、生地の製造に関しては、原材料の計量をするものや、粉類等の混ぜ合わせをするものがあります。大量調理をする場合は、大量の生地を作るための原料の混ぜ合わせだけでも重労働になります。

焼成（加熱）を行う製菓機械には、大きく分けて2種類あります。一つは大型のオーブン型の機械で、これは人間が天板等に乗せた生地をオーブン内に入れ、温度や時間をセットして生地を焼成するものです。普通のオーブンの使用とあまり違いはありませんが、大型であること、熱循環が一般のオーブンと比べて効率的であること、複数の釜が搭載されていれば違うタイミングで次々と焼成が行えるなど、製菓機械ならではの特徴もあります。オーブンタイプのものに対して、ベルトコンベアで生地を流しながら大きなトンネル様の釜で焼き上げていくタイプのものもあります。こちらは生産ラインの一部として機械を設置することになるので、流れ作業的に次々と生地を焼成することが可能になり、より多くの製品づくりを実現することができます。

また、トンネル型の製菓機械には蒸しができるものもあるので、使えるレシピのレパートリーは様々です。デメリットとしては、ベルトコンベアのように製品を流しながら徐々に加熱をしてゆくため、大きなスペースを必要とすることです。そのため、トンネル型の製菓機械は比較的大型の機械になります。できあがった菓子の仕上げとしては、表面に糖衣やチョコレートがけをするものなどがあります。焼きあがった菓子を専用のトレーに詰めていくのも仕上げ機械の仕事です。パッキングは、出来上がった製品をビニール等で包装してゆく機械です。製品の品質保持のため、窒素充填や脱酸素機能も持った製菓機械もあります。