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昔から花より団子と言われてきているように、日本の文化には団子がよく浸透しているのが分かります。今でも街の和菓子屋さんに行けば、焼き団子、みたらし団子、磯部団子、餡団子など、様々なバリエーションの団子を目にします。春に食べられる3色団子は、目も楽しませてくれる美しい和菓子の一つです。団子は、本来神への供え物として食べられていました。

穀物を粉末にしたものを水と練って、様々な形に丸めた団子は、穀物の持っているでんぷんの粘る性質を利用しています。甘いお菓子としてではなく、主食としても供されてきた団子は、まさに日本の食文化を表している食べ物の一つです。団子はデンプンの力で生地に粘りが出ているので、手作業で作るのはなかなか大変です。特に、販売用に大量生産をしようとすると、べたべたと手にくっついてしまう大量の生地を扱うのは技術のいる作業です。また、団子は竹串に刺されて販売されることが一般的ですが、この串うちの作業も、熟達した腕がないとなかなか難しいのです。

そんな団子製造を誰でも簡単に行えるようにしたのが団子製造機です。団子製造機には、団子を製造する部分と、串打ちをする部分が分かれています。団子の製造から串うちまでを一貫して行う複合型もあります。団子の生地は餅のようによく搗く必要がありますが、この作業工程は一般的に餅つき機などで行われることが多く、団子製造機には備え付けられていないのが一般的です。したがって、団子製造機は、搗きあげられた団子の生地をセッティングすることで、自動的に丸くまとめ、串うちまでをする機械ということなります。

団子は一般的に、一串に3～5個が一般的ですので、個数に応じて団子一玉の大きさを調整することができます。団子の大きさを微調整可能な機種が多く、希望の大きさに団子を丸めることができます。機械を一旦停止して、異なる色の生地をセットすることで複数の色の団子の串打ちができる機種を使えば、花見などの行楽には欠かせない3色団子などの華やかな見た目の団子を作ることも可能です。