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電圧計とはその名前の通り色々な電気機器の電圧を測定するために製作された計器の名称です。電流計と基本的な構造はほぼ同じで直列の回路に抵抗を追加し計器の内部抵抗を高くした物となります。高電圧の機器を測定する物では、静電電圧計と呼ばれる物があり、電圧の小さな計器の電圧あるいはより精密に測定する物は電位計、電位差計と呼ばれています。

電圧計の使用方法は、測定が必要な回路に電圧計を並列で接続します。直流電圧を測定する時は、抵抗値の大きい抵抗とコイル状の可動計器を接続させ、極少量の電流にて電磁石を可動し、回路電圧を測定していきます。測定範囲を拡大したい時には、倍率器と呼ばれる機器を使用します。交流電圧を測定する時は、計器用変圧器を使用し、測定範囲を大きく取れるようにします。また、整流器、直流用計器の他、交流用計器を一緒に使って測定していきます。

電圧計には多くの種類が存在しています。まず、直流電圧計とは、直流で流れている電気の電圧を測定するために使用される物で、コイルと永久磁石を組み合わせ造られ、可動コイル構造と呼ばれる形になっています。交流電圧計とは、可動鉄片形という、極めて簡単で頑丈な上に低価格に造られており、商用電源周波数（45－65Hz）の交流電圧測定用として多くの作業環境で使用されるスタンダードな物です。

電流力計型電圧計とは、電力計と基本同じ構造ですが、内部配線が電力計とは若干違い、直流から商用周波数（DC－1000Hz）まで比較的広範囲の測定ができます。静電電圧計とは、電圧計に取り付けられた二つの金属板へかかった電圧で力が発生する事により数値が測定でき、電圧が低い場合は金属板にかかる力が小さいため、高電圧（1－500Kv）で使用する事が望ましいタイプです。

電子電圧計（通称：バルボル、ミリバル）とは、通常より広範囲な周波数帯域で交流電圧を測定する事ができる計器で、真空電圧計の事をバルボルと呼んでおり、ミリバルとはミリボルト・バルボルを略した名称で、極小さい電圧を測定する為の計器です。また、端子を種類によって切替し、倍率を変えて使用できる多重目盛り電圧計と呼ばれる計器も最近は発表されています。関連機器として、分圧器及び計器用変圧器があり、分圧器は、直流電圧計で測定範囲を拡大する為に使用され、測定範囲拡張器という呼び方もあります。計器用変圧器は高電圧を測定する時に安全を確保する為に使用される物です。