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絶縁抵抗計（英語名：ohmmeter）とは、様々な電力回路内にある絶縁抵抗の測定試験に使う事を目的として製作された電気計測器の名称で、電機保安の業界では通称メガーと呼ばれています。測定する時は、電圧がかかっていない無電圧である事を確認し、メガーのラインに測定する機器電源を接続、測定する機器のケースをアース側に接続し、スタートボタンを押すと指針が動き始めます。その表示された値を確認します。単位はMΩになっていますので間違わないようにしてください。事前にライン側とアース側のコードを測定を押す事により意図的にショートさせ、指針値が0になるようにしておいてください。この作業で0にならない場合は電池切れの可能性がありますので内臓電池を交換してください。交換しても0にならない時はメガーが故障していると考えて間違いありません。

製作された当初は手回しで電気を起こす発電機が内臓されているタイプが数多くあったようですが、現在は、電池が内臓されている電池式の物が主流になっています。数値の表示はアナログ式とデジタル式の2種類があります。回路の配線と配線の間、回路と地球側（アース）間の絶縁が正しくされているかどうかのチェックを、25V－2000Vからなる直流電圧の電流を使って抵抗値を測定します。

また、メガーを接続している機器ごとの指定された耐圧を考慮した電圧での測定を行わないと破損・故障の要因となりますので機器の耐圧確認を忘れないようにしてください。回路自体の絶縁状態が不十分な時には漏電が起こり感電による人体への影響や火災など重大事故になる恐れがあります。停電が企業や管理者から認められない場合は、漏れ電流計という別の測定器を使って行ってください。

絶縁抵抗の測定手順としては、 1.まず測定を行う検電器・絶縁抵抗計の電源（電池等）や、ゼロ点のずれの有無（ある場合は調整）、動作に問題は無いかの初期点検を必ず行ってください。/ 2.電源をONにし、ONになった事が確認されてから電線での回路の場合は次に中性線を開放します。/ 3.テスター等を使って電圧がかかっていない無電圧になっているかを確認します。/ 4.電力に使用する半導体が取り付けられている回路、過電圧により破損の恐れがある機器は、取り扱い説明書をチェックし記載されている手順で保護をしてください。/ 5.アース線にアース極を接続してください。/ 6.次に絶縁の測定を実施します。/ 7.絶縁を測定した回路から電気負荷を取ります（逃がす）。/ 8.事前に実施していた保護処理を外し元の状態へ復元します。/ 9.電線での回路は先に実施していた中性線の開放をやめ元の状態に復元してから、電源を接続します。/ 10.最後はテスターで改めて電圧が正常に戻っているかをを確認し終了となります。