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パイプ断水機はパイプの工事をする際に水の流れを止めるために使用する道具です。漏水修復や給排水管施設工事、土木工事など各種工事に使用することができます。仮止水に最適で、止水栓を探す必要なく緊急時にはすぐ使えます。

パイプ断水機は手動油圧式がよく使われています。止水したらパイプは元に戻らないんじゃないかと、これから使おうとしている人ならそう思うかもしれませんが、パイプ断水機は止水だけでなく復元機能もあるので、パイプ工事が終わったらパイプをもとの形に戻すこともできます。機種によって構造は異なりますが、油圧ポンプによって止水ができるようになっています。止水時に圧着しているパイプから芯ずれによる漏水を防ぐために、パイプ芯出装置がついているものもあります。止水できるパイプとしては、ポリエステル管（ポリ管）や塩化ビニール管（塩ビ管）に使えるものが多いです。

油圧ポンプを動かすことで、圧着部が閉まり止水するまでパイプを潰します。施工完了後は圧着を解除し、止水時に潰した位置より90度回した位置に圧着部の中心をパイプに合わせ、ポンプでパイプをもとの状態に復元します。こうして、ポンプの操作によって止水と復元ができるようになっています。

パイプの太さによって対応できるパイプ断水機の種類が異なるので、施工する際は止水するパイプに合ったパイプ断水機を使用するようにしましょう。最低でも13Aの太さが対応でき、最大で50Aまで対応できるものがあります。25～30Aまで対応できるものは、圧着力が20KN以上かかり、ポリ管や塩ビ管を潰して止水できるようになっています。50Aまで対応できるものだと、圧着力が約34KNかかります。

パイプ断水機の中には、ポリ管や塩ビ管のほかに鋼管や鉛管にも対応できるものもあり、金属製のパイプにも対応できるものだと圧着力が210KN以上かかります。パイプ工事にはパイプ断水機を使ってみてはどうでしょうか。