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静電気試験機とは人や物等に帯電している静電気が、様々な機器へ放電した時にどれだけの耐久性があるかを検証する試験機の事です。直流/交流で駆動している様々な機器が誤動作を起こしたり、本来の機能を著しく低下していないか等を性格に評価する事を主に使用されます。静電気を機械的に放電させる静電気放電ガンを試験機に接続し、静電気放電試験を実施します。

静電気試験に必要な条件としては、コンデンサ容量：人体の静電容量と同じ値の150ｐF/放電抵抗：人体の秘負抵抗と同じ値の330Ω/充電抵抗：50～100MΩ/出力電圧：立上げ特性１ｎS以下、発生時間10ｎS以下 になります。

放電回数、間隔はひとつの箇所に対して10回以上、1秒ごとの放電。弱い分で検証する時は、秒間20で連続放電を行います。静電気試験を行う際は、まず、設計仕様を基本とし、目視検査で製品の外観を検査後、初期測定（電気的・機械的測定）を行います。試験方法としては、大別して直接法と間接法という物があり、直接法のひとつが対象品に放電ガンの先端にある電極部分を接触させて試験をする接触放電と呼ばれる方法です。絶縁塗装が成されている対象品で試験をする時は、放電ガン側の先端で塗装部を貫通した後、金属部分に接触させ、試験を進めます。

次に対象品に火花を発生させ放電し、試験を実施する気中放電という方法があります。この試験を実施する際は、半球上の先端電極を放電ガンに取り付けて使用してください。充電が完了したら、放電ガンを対象品に早急に接触する所まで近付けるようにしてください。間接法では、水平になっている結合部へ接触放電します、また、垂直の結合部の場合はエッジ部分で接触放電してください。

試験の手順としては、対象品を裸の状態にし電源スイッチをOFF、動作のできる正常な状態で試験台の上に置きます。次に設計仕様を確認し動作状態にする必要がある時は、対象品を動作状態にします。次に設計仕様で指定されている放電方法を確認し、対象品のスイッチ、外周のケース、外側に出ている端子とケーブル線の被服がある部分に印可させてください。製品/設計仕様書の指定通りの数値で検証・判定をします。以上で試験は終了となります。