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酸素濃度計とは、大気中の酸素濃度や血液中の酸素濃度を測るための計測機です。使用用途として、大気中の酸素濃度は人が呼吸するために必要な酸素が大気中にどれくらいあるのかを知り、酸欠を防止するために使用します。例えば、密閉された空間で人が作業をする場合、空気中の酸素が欠乏すると人の健康が損なわれる可能性があります。そのため、酸素濃度計を携帯するタイプや施設内に設置するタイプにて、空間内に充満する酸素濃度を監視するのです。そして、酸素が標準よりも欠乏している場合、アラーム機能により知らせます。計測原理ですが、主にガルバニ電池式とジルコニア固体電解質方式があります。

ガルバニ電池式は金電極と鉛電極、樹脂隔膜、電解液から構成され、隔膜を通過した酸素が電解液に溶ける化学反応によって流れる電流量によって酸素濃度を求めます。ジルコニア固体電解質方式は、ジルコニアセルが高温中に酸素イオンを伝導する性質を利用し、この時に生じる温度により酸素濃度を計測します。次に血液中の酸素濃度は、体内の動脈血が酸素を運ぶために、どれくらいの酸素が血液に飽和しているかを計測し、体内に充分、酸素を行き渡らせる事が出来るかを知るために使用します。

酸素濃度計で血液中の酸素濃度がわかる理由は、機器から発する赤い光が重要なのです。良く病院などで指に機器を付けている光景を目にしますが、正にそれが酸素濃度計です。そしてあの機器をじっくり見ると、赤い光が出ています。実はあの光は、赤色光と赤外光が出ており、この二つの光を血液に通すことで、血液中に含まれるヘモグロビンに反応して、光の度合いを変化させます。酸素濃度計はこの光の通過度合いを計測して、血液中の酸素濃度が分かる仕組みなのです。

そしてこの赤い光がどれくらい通過したかを計測するセンサーも必要となります。なので指にしっかりと挟まっていないと、酸素濃度の値が正確に出ないという事もありますので注意が必要です。大気中の酸素濃度、血液中の酸素濃度どちらにも共通して言える事は、生命維持のために重要な計測であるという事です。