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ミゾキリとは、その名の通り木材などの材料に溝を掘ることが目的の電動工具です。溝を掘ることで建具やふすまを入れるための鴨井や敷居を作成したり、格子デザインの扉を作ったりと、建築においてさまざまなシーンで役立っており、使い方を工夫することで自分だけのデザインの家具を作ることが可能です。

ミゾキリで溝を複数掘り、その部分に材料をはめ込むなどの加工ができるため、色々な木工細工を楽しむことができ、DIYにおいても持っていることで作業の幅が広がります。溝を掘ること自体はトリマーやルーターもできますが、ミゾキリは安定した真っすぐのきれいな溝を誰でも簡単に掘ることが可能なため、直線の溝を彫りたい人はぜひ用意しておきたい工具と言えます。

ミゾキリには金属製のカッターがついており、複数の種類が存在しているため自分の掘りたい溝に合わせて選びましょう。そのうちの4Pタイプはスクイ刃を2枚と毛引き刃2枚を組み合わせたもので、一度に底面と両側面の三面を仕上げることが可能です。また、2Pカッターは4Pと違い、溝の側面を加工する毛引き刃がついておらず、側面加工がいらない場合に使います。破風カッターは、加工した溝の側面が傾斜するように仕上げる際に使います。そのため、破風の眉化粧に向いており装飾加工用のカッターと言えるのです。

中にはミゾキリ自在薄切りカッターというタイプもあり、これを使うことで掘りたい溝の幅をある程度自由に変更できるようになります。日曜大工やDIYで用いる程度であれば、この可変ができる刃を持っていることで十分対応可能と言えます。ミゾキリ本体にカッターを装着し、しっかりと固定してから電源を入れます。自在溝切りカッターの場合は目盛りがついているため、設置後にダイヤルを回して切削幅を調整してから使用しましょう。

溝を掘る専門と言えるミゾキリを使用することで、トリマーでは真っすぐに溝を掘るのが難しいと感じる硬い木材でも、比較的安全できれいな溝を加工できます。深い溝を掘る時は一度で深く掘ろうとせず、何度か段階的にカッターを入れて深さを出していくことで仕上がりが美しくなります。