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鉄筋探知機は、コンクリートの建造物内に埋め込まれている鉄筋や金属を探知するものです。15cmまでの深さなら、コンクリートの壁内にある鉄筋や非鉄金属をすぐに見つけられます。左右から操作し、鉄筋の位置を把握することができます。探知の精度もメーカーによって高いものがあり、±3～5cmの高精度で探知できるものもあります。高感度センサーを使用したものなら、すぐに見つけられます。鉄筋にはD6（直径6㎜）やD10（直径10㎜）がありますが、いずれも探知することができます。

鉄筋探知機には様々なタイプがあり、鉄筋の位置が近くなると画面表示やブザー音などで知らせてくれるようになっています。例えば、金属が近づくと「＋」が表示され、離れると「－」が表示され、同時にブザー音が鳴るといった仕組みがあります。探知した金属の深さは、センチメートルで表示されるものがあればインチで表示されるものもあります。コア抜きや穴あけ作業、はつり作業前に鉄筋探知機があれば、金属の位置がわかれば作業しやすくなります。

鉄筋の構造を調べるために、鉄筋探知機はとても便利です。建造物に関わることなら、とても役に立ちます。耐震診断やインフラ診断、コンクリート診断などに最適です。鉄筋探知機があれば、金属の探知に関してはこれらのことに使用することができます。ドリルピットでコンクリートに穴をあける際、穴を開ける先に金属があるかどうかを検知することができます。その先に鉄筋があれば、穴をあける場所を変えるといった対応ができます。

鉄筋探知機を使えば、コンクリート内に通っている金属が鉄筋などの磁性金属なのか銅管などの非磁性金属なのか、区別することもできます。探知したものがパイプや電線などの長いものだとわかったら、それを示すためにコンクリート上に位置を正確に図示することもできます。こうした場面で、鉄筋探知機は役に立ちます。地震が多い日本では耐震化がよく言われていて、実際に耐震工事を進めていくには鉄筋探知機が役に立つのではないでしょうか。