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ハツリとは漢字で「斫り」と表記し、建設現場においてコンクリートなどで作られた壁、土間などの建造物を壊す作業のことです。また、形を整えるために表面を削る作業のことを言い、このような作業に使われる電動工具をハツリ工具と呼びます。基本的に人力の範囲でできる規模の作業を表すため、ショベルカーなどの重機械によって建物を取り壊すなどの大掛かりな作業は、コンクリート造りの建物であっても斫りと言わず、解体工事に分類されるという違いがあります。

主にハツリ工具には、ハンマードリルが用いられることが多いです。住宅の壁にちょっとした丸い穴を開けたり、部分的に壊したりする場合は、通常のハンマードリルでも良いですが、大き目の穴や長方形の穴を開けるには電動ハツリ機が向いています。

この電動ハツリ機は、ハンマードリルよりも破壊力が大きいため、効率よくコンクリートを破壊することができるのです。電動ハツリ機は、壁や土間だけでなく石や岩を壊す目的でも使われており、ハック作業の現場でも活躍しています。電動ハツリ機を使用する際は、長時間体が振動を受けることで、白ろう病などの労働災害病を引き起こす可能性があるため、適度に休憩を挟みながら使用しましょう。また、製品によっては反動をカットするための機構がつけられているタイプもあり、安全性を求める人におすすめです。

電動ハツリ機は、見た目が電動ハンマードリルと似ていますが、ハンマーと呼ばれる機構が存在しないという違いがあります。電動ハンマードリルには、ドリルの刃を回す動作の他に、圧縮された空気をピストンで叩くことで穴の底を砕きながら、カスを外に排出する仕組みとなっています。それに対し、電動ハツリ機は先端部分が回転せずに打撃だけを加えるため、小さい穴あけをすることができません。基本的にドリルとハンマードリルとして使用できるタイプは小型の製品が多いため、コンクリートを斫りする能力は低いです。そのため、斫り作業が目的の場合は、電動ハツリ機を別途用意するようにしましょう。