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電流計とは、電流の大きさを測定する計器の事で、電流タイプによって大きくは直流用と交流用の2種類に分かれています。直流用はコイルで形成された可動コイル型、交流用は鉄片を主とした可動鉄片型計器となっており、交流・直流両用器として電流力計型計器・熱電型計器というものがあります。測定する時には回路の状態を一定にするため、電流計の内部抵抗を測定する回路の抵抗よりも小さくして測定を行ってください。電流計の使用方法としては、電流を測定する機器の回路を開け、直列になるように電流計を接続します。回路内に低い抵抗値の抵抗を挿し、その取り付けられた抵抗の電圧値を電流値として代用するのが実際の方法となっています。また、測定範囲の拡大には分流器や変流器を使用し測定をします。

直流電流計で測定する時は電池の正極側を電流計の正極端子側へ接続し、負極端子側は直列に接続する事で負極側へ負荷を戻すようにしています。交流電流計の場合は正・負極を気にする必要はなく、どちらでも問題ありません。測定したい電流値がどれかよく分かっていない時は値が高い端子から順番に接続します。値の振れが小さい時は値が振り切ってしまわないように測定する端子を接続し直してください。また、電流計をダイレクトに電源へ接続すると、計器に大量の電流が流れてしまい破損する恐れがありますので、低定格の時は、十分に注意し測定作業を行ってください。

用途別の電流計の種類としては、直流電流を測定する直流電流計。可動コイル型と呼ばれ、永久磁石・コイルで形成されており、電流器だけでは高電流を測定できない構造になっているため、分流器を使用し用途に合わせる事が必要です。次に、45－65Hzの周波数帯の交流電流を測定する交流電流計。交流だけではなく直流電流にも使用できますが、高電流になるほど測定値の誤差が大きくなる傾向にあるため、そこを理解したうえで使用してください。次に電力計と基本構造が同様で内部配線だけが若干違う電流力計型電流計。直流電流からDC－1000Hzの周波数帯の交流電流を測定する事ができます。

次に通常以上の高い感度で検出が可能な検流計（ガルバノメーター）。特殊な回路の平衡性確認に使用されます。最後に、電流から発生するジュール熱を直流電流に置き換え、可動コイルを使った計測器で電流を計測する熱電形電流計。交流・直流に関わらず使う事ができ、簡単な方法で正しい電流値がわかります。DC－１MHzまでと測定範囲は広範囲に及びますが、少しの過電流で熱電対が破損するため、使用には最善の注意が必要になります。