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タッカーは木材同士や、建築用工具の布状や網状のものを固定する工具です。例えるならば建築用に使われる大きなホッチキスと言え、日本では鋲打機（びょううちき）、英語ではステープルガンとの名称で親しまれています。建築現場においてはステープルを打ち出すことで、モルタル下地のラス網、防水・防湿紙などを固定する際に使われています。また、布張りや革張りの家具を作る際にも使用されており、1929年にアメリカのアローファスナー社が発売したタッカーT50が始めと言われています。

現在タッカーは一般家庭で使用される機会が増えており、DIYに始まりちょっとした便利道具としても人気を集めています。DIY用のタッカーは、本体の後ろ部分にステープルを入れるところがあり、金具をずらして全て引き出すことで、ステープルを補充しながら使います。タッカーで留めたい箇所に固定をし、ハンドルを思い切り握ることでステープルが止まる仕組みになっています。また、文房具のホッチキスよりも威力があるため、紙だけでなく布や革同士を留めることも可能であり、必要がなくなった場合はペンチを使うことで外すこともできます。

タッカーは刃のサイズによって価格に違いがあり、安いものでは500円ほどで購入できるためDIYの道具の中でも比較的入手しやすいアイテムと言えます。価格が安いものは本体がプラスチックでできていたり、刃が短かったりするため、使用できる箇所に制限がありますが、ポスターやちょっとした布を固定する際は十分に活躍します。高いものになると5000円以上のタイプもありますが、これらは本体が金属製になっており刃が長いものも使用できます。そのためDIYで家具を作る人は、こちらの耐久性の高いタッカーがおすすめと言えるでしょう。

タッカーで棚に布を固定すれば、簡単に目隠しを作ることができ、好きな布を選んでちょっとした部屋のイメージチェンジができます。さらに、革や布張りになっている椅子の座面の張り替えも簡単にできます。古くなった布を外し、新しい布で座面を包んでタッカーで周りを止めるだけなので、女性でも簡単に作業を進められるため、インテリアに合わせて張り替えを行ってみてはいかがでしょうか。