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原清は島根県で生まれた陶芸家で、鉄釉陶器で人間国宝に認定され、石黒宗麿と清水卯一氏に従事して陶芸を勉強し、その後独立して窯を開きました。師の影響を受けながらも釉薬の研究を続けており、黒釉を茶釉の2種類を使用して大柄な色面で文様を描く彼独自の作風を確立。さらに、ヒスイのような色合いを持つ釉薬の開発に精巧し、翠磁名付けたそうです。彼自身の製作活動の中で後進の育成にも尽力したとのことです。

1958年には日本伝統工芸展に初入選し、1961年日本工芸会正会員となり、1963年には国立近代美術館の現代国際陶芸展に招待され、出品しました。1965年に独立し東京都世田谷区に窯を開き、その後伝統工芸新作展で優秀賞を、日本伝統工芸展で奨励賞を受賞しました。1970年には京都国立近代美術館において現代の陶芸・ヨーロッパと日本展に招待され、出品します。1976年には埼玉県寄居町に窯を移動させ、その後台北市国立歴史博物館の日華現代陶芸展に招待され出品。

1982年に香港ミュージアム・オブ・アートの現代日本陶芸展に招待され出品。1983年ワシントン・スミソニアン・ナショナル・ミュージアムの日本現代陶芸展に招待出品。そのほかにも日本において多くの展覧会に出品。1986年世田谷区美術館開館展に出品し、作品が買い上げとなりました。1990年には日本工芸会理事、日本工芸会東日本支部幹事長に就任します。1994年埼玉県寄居町役場新庁舎に陶壁を製作し、その後紫綬褒章を受賞します。

さらに、国際交流基金開催の展覧会において招待出品し、日本伝統工芸展で優秀賞受賞、日本伝統工芸展において特待者となり、日本伝統工芸展50周年記念展において招待出品をします。2004年には日本工芸会常任理事に就任し、その後日本国宝となり、日本工芸会参与になりました。

なお、この原清氏の代表作としては鉄釉馬文大壺や、鉄釉アラベスク文大鉢 2012、黄瀬戸刻文盒子 1984などがあります。