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  • ご依頼点数が複数あると査定額がUPします。
  • 商品の箱や付属品、清掃をしていただくと高価買取。
  • 身分証明書をご用意ください。
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加藤卓男の歴史と代表作とは

加藤卓男は岐阜県の幸兵衛窯の長男として誕生し、この窯は岐阜県多治見市にある窯で、1804年から現在まで続いている歴史の古い陶家です。卓男の父五代目幸兵衛は金襴手や青磁の名工として有名な人です。

卓男は18歳の頃国立陶磁器試験所に入所し、陶芸の技術を磨き、その後戦争により作陶を一時期離れていましたが、配属先の広島で被爆してしまったため約10年もの間療養生活を余儀なくされてしまいます。その際に呼んだペルシア陶の本がきっかけとなり、ラスター彩やペルシア三彩に興味を抱き、のちに日本オリエント学会に入ったのもそれを研究するためだと言われています。

30代後半になると体調が回復、すぐにフィンランド工芸美術学校に留学し、1961年には休暇で中東を訪れ、その古い窯跡とイラン国立考古学博物館で見たペルシアのラスター彩陶器に魅了されたことで再現したいと思ったそうです。 その後、ラスター彩の復元と並行しながら、三彩、志野、天目、染付、青磁などと多用な作陶を行っています。40代の彼は日展を中心に活動しており、1963年と1965年には三彩で特選を受賞しています。さらに、美濃陶芸学会の初代会長になったほか、地元の協同組合の理事を歴任。美濃焼の発展と後進の育成に貢献したことでも有名です。

このような実績によって、彼は1980年に宮内庁から奈良三彩の復元を依頼され、この時期から日本伝統工芸展に出品を続けており、正倉院三彩とペルシア三彩を取り入れ、彼独自の三彩陶を発表し続けています。なお、彼の三彩は正倉院の三彩の研究を重ね、1988年に三彩鼓胴を完成させ、鼓胴というのは楽器の一つで、皮を張って叩く太鼓のことを言います。宮内庁の依頼で8年の月日と100回以上もの施策を経て再現されたそうです。

彼の作品の代表作としては、青釉草花文四方器、ラスター彩芥子文四方水指、ラスター彩芥子文六方器などがあります。もし、チャンスがあれば一度彼の作品をご覧になってはいかがでしょうか?

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