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0番ゲージ(オーゲージ)は、鉄道模型の縮尺1/43〜1/48、軌間32㎜の鉄道模型の規格の総称のことを言います。 日本では「オーゲージ」や「零番」と呼ばれることが多く、アメリカでは「Oスケール」、イギリスでは縮尺が1/43.5のことから「7㎜スケール」と呼ばれています。 この縮尺は国やメーカーによって少々異なっており、日本では縮尺が1/45がメインであり、アメリカは縮尺1/48が使われていることが多いです。

この0番ゲージは、1900年頃にドイツのメルクリンで導入がスタートしました。 時を同じく、意義汁でも1番ゲージよりも小型である0番ゲージとして販売されています。 そして、アメリカでは1930年代から1960年代初頭まで交流三線式のOゲージが普及していたため、鉄道模型の中でも比較的馴染みのある規格だったのです。

日本では、鉄道模型の専門雑誌である「模型鉄道」の1938年3月号にて、Oゲージの日本型車両は1/45を採用するべきと提唱され、それを「零番」と名付けたことから、現在でも1/45の縮尺が採用されるようになったのです。 しかし、狭軌の蒸気機関車については、シリンダーの間隔が広くなりすぎてしまうため、縮尺を1/43に縮めて作るという方法がとられています。 特に昭和20年〜30年代前半までの期間は、Oゲージの全盛期であり、レールが真鍮製のHOゲージよりも安価で入手できるブリキ製で作ったことから、非常に人気が高かったのです。

0番ゲージのほとんどは、交流三線式という駆動・制御方式を採用しています。 これは最大電圧の18ボルトの交流を、3本のレールのうち両側のレールを正極とし、中央のレールを負極として流すことで、レールと接触する金属車輪やコレクターによって電力を集めるという構造。 この集電によってモーターを動かし、模型を走行させるタイプが主流ですが、他にも正極か負極のいずれかを架線に電流を流し、パンタグラフで電力を得る架線集電システムを採用した0番ゲージもあります。

2000年代以降になると、デジタルコマンドコントロールという制御方式が広がり、線路の上にデジタル信号を送信して車掌のとの運転操作を行うようになりました。 これは線路へ流れる電圧が一定なことから、ライトの明るさが模型の速度の影響を受けず、常に一定の明るさで点灯できるというメリットがあります。