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「鉄道写真」はその名のとおり、鉄道の写真のことであり、この撮影自体を趣味とする人々を「撮り鉄」と呼びます。 鉄道写真と一口にいっても、その種類はさまざまありますが、その中の一つが編成写真です。 この編成写真は、鉄道写真の王道と言えるものであり、車体の最前部から最後部までが全て画面に収まっている写真です。 走行している列車の側面と顔がほぼ7対3になるよう撮影しており、鉄道写真の基本でありながら高い技術が要求されます。

もう一つが風景写真です。 これは列車よりも風景が主役になる撮影方法であり、特に旅先での風景を収める写真として四季折々の美しい風景を切り取れるのが魅力です。 一枚の写真の中に鉄道の姿と美しい風景という2つの要素が入る写真なので、全体の構図がバランス良くなるよう配置するのがコツ。 そして、鉄道をイメージ的に捉えている写真が「鉄道イメージ写真」です。 これは、自分が見せたい鉄道のイメージに合わせて、それを実現させた写真のこと。 たとえば、鉄道にスピード感を出したいために流し撮りをしてみたり、季節感を出すためにあえて鉄道をぼかし風景に焦点を当てたりするなど、自由な発想で自分の理想のイメージ写真に仕上げます。 編成写真よりも細かいルールはありませんが、その代わり撮影した人間がどのようなことを写真に込めたのかが伝わりにくい作品にならないよう、しっかりとしたテーマを持つことが大切です。

また、鉄道写真は鉄道だけでなくその駅舎を撮影する「駅舎写真」も種類の一つ。 特に列車の本数が少なくあまり知られていないようなローカル線は、列車を待っている間にその駅や線路を撮影します。 駅舎を控えめに映し、その撮影当時の季節が感じられるよう風景を多めに入れるなど、自分のセンスを活かしたオリジナリティあふれる写真に仕上げられるのが大きな魅力。 このように鉄道写真は色々な種類があるため、これから鉄道写真を始めたいと考えている人はどのようなジャンルで写真を撮りたいのかを意識し、理想とする鉄道写真にチャレンジしてみましょう。