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1番ゲージ（Gゲージ）は、縮尺が1/32か1/30.5、軌間が45mmの鉄道模型の規格の総称です。 Gは当時鉄道模型が盛んだったドイツ語の「Gross（大きい）」が由来であり、その当時はレーマンから軌間45mm、縮尺1/22.5の規格で、2番ゲージのナローゲージとして製品化されました。 鉄道模型がスケールモデルとして普及した20世紀の初頭に誕生した規格であり、1901年のイギリスでバセット・ロークが販売した模型が1番ゲージの始めと言われています。 このように、Gゲージと1番ゲージは、同じ軌間45㎜のため、同様のものとされていますが元々は別々の規格だったのです。

1番ゲージの登場以来、鉄道模型は他の鉄道に関係するおもちゃとは一線を画す存在として、一定の規格に沿う形で製造が行われるようになりました。 そのため、子供のおもちゃとしてだけでなく、大人の趣味の一つとして鉄道模型が普及していき、現在でもBockholtやメルクリン、KISSなどのメーカーが販売を行っています。

鉄道模型の黎明期は、鉄道模型の動力を小型化するのが困難だったため、1番ゲージは最も人気が高い規格でした。 しかし、鉄道模型が世に普及していきモーターなどの動力の小型化が進んでいったことから、1番ゲージよりも小型の規格であるOゲージやOOゲージが浸透していくようになります。 そのため、Oゲージよりも販売数は少ないですが、規格が大きいからこそ細かい部分まで実物のように作ることができる高い再現性、重量感が魅力といえ愛好家の間では根強い人気がある鉄道模型です。

アメリカやヨーロッパでは、縮尺1/32が主流になっており、イギリスでは縮尺1/30.5が一般的です。 鉄道模型愛好家の間では、蒸気機関車の1番ゲージは実物と同じように蒸気で走るライブスチームが普及しています。

一度は1番ゲージの製造から離れていたメーカーも、1975年に日本のアルターホビー社が参入したことをきっかけに、少しずつ再参入が進んでいきました。 1969年に撤退したメルクリンは1978年に再参入をし、近年は再び脚光を浴びる存在になっているのです。 動力は電気モーターが主流ですが、本物のように蒸気で動くタイプも人気が高いです。