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「デジタルスターターセット」は、ドイツの有名おもちゃメーカーが発売している鉄道模型シリーズです。 メルクリンは主にHOゲージやZゲージ、1番ゲージの鉄道模型を製造しており、以前はブリキ製のおもちゃやドールハウス用の台所セットなども取り扱っていた老舗メーカーとして有名。 1859年にドイツのゲッピンゲンに創業しており、コウノトリと呼ばれている1軸駆動の蒸気機関車の鉄道玩具を生産したのを機に、鉄道模型事業へと参入しました。

鉄道模型の中でもHOゲージの種類が豊富で扱いやすく、3線式を用いての安定した走行性能が魅力。 メルクリンの鉄道模型は、電気を使って駆動しています。 見た目がたとえ蒸気機関車であっても、電気で動いており電源は家庭用の100Vコンセントから電力を供給する仕組み。 そのため、鉄道模型初心者でも扱いやすく、デジタルスターターキットは鉄道模型を始めたいと考えている人に人気のシリーズです。 本社を置くドイツでは、家庭用の電源が230Vのため、海外で購入したメルクリンの製品はそのままでは日本国内で使用することができません。 しかし、デジタルスターターセットには、国内で使える100V用のACアダプターが同梱されているので、箱から出したらそのまま遊ぶことができるのが最大のメリット。

また、メルクリンの鉄道模型は、レールへの給電システムとして3線式が採用されていることが多いです。 ちなみに、電極を左右のレールに別々に通電させることで、車輌の車輪から集電するのを2線式と言います。 それに対して、メルクリンの鉄道模型では左右のレールとは別にして、線路の真ん中部分に3本目の通電用の突起を作った3線式を採用。 機関車にはシューと呼ばれるスキー板のような集電装置がつけられており、これによって2本レールよりも複数の車輪がレールに接していることから、高い集電性を確保できるのです。 そのため、線路の切り替え部分の電極が交わらないことから、自由に線路の組み合わせが可能。 自由で安定した走行ができるのが大きな魅力です。