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「Qゲージ」は鉄道模型の規格の一つです。 0ゲージから派生した規格であり、で0ゲージの線路幅を32㎜から29.9㎜に狭めた規格でありかつてアメリカで愛好家が存在していいました。 しかし、Qゲージは線路幅を0ゲージから変更しただけで、タイヤの厚さについては変更を行わなかったことで、蒸気機関車の動輪間隔や、ロッドの収まりがよくないなどといった0ゲージの問題点はあまり改善されませんでした。 そのため、当時の派生規格の中では認知度が低く、今となっては非常にレアな規格になっており日本で入手するのは困難なスケールでもあります。

鉄道模型の規格は、番号の数が少ないものほど小型になりますが、0ゲージよりも小さい規格が、Pront48（プロト48）という規格です。 0スケールは1/4インチスケールの1/48が主流になったと上述しましたのが、これを実物の1435㎜に換算すると1/48の縮尺で計算した場合29.9㎜になってしまいます。 この2㎜の誤差が、鉄道模型マニアの中にはどうしても許容できないと感じる人々がいたのです。 そのため、29.9㎜のゲージとして採用されたのがQゲージでした。

そして、1980年代に入ってからQゲージの車輪形状の規格であるAARを1/48にして、実物を正確に1/48スケールにした模型を作ろうという動きが出てきたのです。 これを提唱した人たちは、自らのグループをProto48と呼び、さらに一部のメーカーからは29.9㎜の車輪の供給がスタートしたのです。 このメーカーからの車輪の販売が始まったことを機に、0ゲージなどの影に隠れマイナーな規格だったQゲージが、社会的に認知されることとなったのです。

ただし、Qゲージ用の車輪は実物の鉄道車両よりも急な曲線を通しているため、ディーゼル機では問題がなくとも大型の蒸気機関車の模型に使用するのにはあまり向いていませんでした。 このことから、他の代表的なゲージと比べて一大勢力までのし上がるのが難しく、現在でも鉄道模型マニアの間で、Qゲージにこだわりを持っている人々の間でひっそりと愛され続けている規格なのです。