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鉄道模型をより楽しむために便利なアイテムとして、ジオラマやレイアウトが挙げられます。 これらを実際の情景のように再現することで、その場所を走る鉄道模型がまるで実車のようなリアリティーを感じさせることができるのです。 そんなレイアウトの中でも、鉄道と馴染み深いのが橋です。 橋はいくつもの種類が存在しますが、その中に「跨線橋」という橋があります。 この跨線橋は鉄道線路をまたぐ橋であり、鉄道駅構内で駅舎やホームなどを連結するために掛けられています。 他にも踏み切りをなくして道路と線路を分離し、立体交差化にするものもあり、鉄道のスムーズな走行のために欠かせません。

歩行者だけで渡れるものから自動車も渡れるもの、また自動車専用の道路など複数のタイプがあります。 一般的にはオーバーパスという道路を高架上に上げている橋が多いですが、切通しを摂っている線路の上に架けられている橋も跨線橋の扱いになります。 自動車が渡れる跨線橋の中には、鉄道用の鉄橋や鋼橋の桁を転用したものもあり、その形状はさまざまです。

鉄道駅構内にある跨線橋は、ほとんどが長い歴史を持っており今も大切に使われている産業文化財のようなものもあります。 しかし、現在は駅の近代化と建て替えが進み、その姿は減少しつつあるのです。 近年建てられる鉄道駅は、橋上駅舎になっているものが多く、駅舎と跨線橋が一体化になっており、大きな駅になると橋上駅舎化だけでなく駅前広場自体を高架化したものが増えてきました。 1990年代末になると、高齢者や車いすの人のためにバリアフリーを意識した、エレベーターが備え付けのものも増え、一見しただけでは橋と分からない構造のものも多いのが特徴。

鉄道模型においての跨線橋は、昭和の時代に多く見られた線路を再利用したものや、明治時代の木造のものを再現した製品が多く、鉄道模型に情緒を感じさせるレイアウトにすることが可能です。 完成品から自分で組み立てるキットなど、商品形態もさまざまで自分の好みにあった跨線橋を選ぶことができるのです。