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ブローバックガスガンは外部から内臓タンクに蓄圧されたガスを使って弾を発射する同時に、オートマチック銃のブローバック動作を再現させるエアガンです。このような、本来の「弾を撃ち出す」という目的とは関係のない動きを持たせることを「ギミック」と呼びますが、やはり弾を出すだけでは物足りない、できれば実銃と同じように撃つと同時にスライドがバックして、反動がズシンと伝わるのを味わいたい、という人の心理には根強いものがあるようです。

そのスライドアクションを実現する仕組みは、弾の発射に使うのと同じガスをスライドの方にも流し込んで使うというものです。この方式による最初のブローバックガスガンがMGCのGLOCK17でした。

スライド内部に取り付けたピストンの中にガスを送り組むことで後退動作を実現しています。この方式のブローバックガスガンでは、チャンバーに向かって弾に圧力を加えるガスと、スライドを後退させるガスとで特に流れを切り替えたりはしないため、最初にスライドがブローバックする、その次に弾が発射されるという順番になりました。このことから「アフターシュート」などとも呼ばれます。

このアフターシュートでは先にスライドが動いてしまうため、銃の狙いがズレやすいというデメリットがありました。そこで先に弾が撃ち出される「プレシュート」と呼ばれる方式が考え出されました。代表的なプレシュートでのブローバックガスガンはウェスタンアームズによる「マグナブローバック」でしょう。これはBB弾の有無によって機械的にガスの流路を切り替えるというやり方で、同社の特許にもなりました。それ以外にも、弾丸の発射とブローバック動作を同時に行う「ミドルシュート」と呼ばれる方式があります。

ブローバックガスガンは、東京マルイ、マルゼン、ウェスタンアームズ、KSC、タナカワークスなど、主なエアガンメーカーが手掛けています。エアガンとしてみるとガスの消費が多い、低温時には威力が落ちやすい、動作音の大きさがサバゲーでは目立つといったデメリットがあるのですが、それでも人気が高いのはやはり、撃つ時のリアルさも合わせて楽しみたいという願望の強さのあらわれなのかもしれません。