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セミオートマチックライフルとは半自動小銃ともいい、引き金を引くだけで弾が発射されるとともに自動装填されるタイプの銃をいいます。早い話、連射、すなわちフルオート射撃ができないので「半自動」という呼び名がとられています。それ以前の型式は、横に突き出たボルトを手でつかんで前後に動かして一発ずつ発射の前に装填するボルトアクションが主流でした。

第二次大戦時の日本軍やドイツ軍のように、最後までボルトアクションの小銃を主力として使い続けたところもありましが、その当時、アメリカ軍ではすでにセミオートマチックであるM1ガーランドライフルを全面的に使用していました。セミオート銃が活躍するのは、第二次大戦時から朝鮮戦争のころまでの期間に限られました。その頃旧ソ連などではすでにアサルトライフルであるAK-47を実用化しており、その後どの国でもフルオート発射ができる同種の自動小銃が主流となっていきます。

このような背景があるため、セミオートマチックライフルのトイガンというのは結構珍しい存在になります。なにしろ対応する実銃が、M1ガーランドとM1カービンくらいで、あとは各国で少量試作されたものなどに限られてしまうからです。

ただ、セミオートマチックライフルのトイガンとして、M1ガーランドライフルの人気は意外と高いのではないかと思います。何と言っても第二次世界大戦を扱った映画などではこれが主役のようなものです。これはドラマシリーズでしたが、『バンドオブブラザーズ』では極めてリアルにM1ライフルの射撃場面が活かされていました。これをみて一気に憧れを持ってしまった人も多いのではないかと思います。木でできた本体部・ストックの質感は、なんともいえないものがあるものです。

こんな事情もあり、セミオートマチックライフルのトイガン、というかM1ライフルを扱っているメーカーも少ないですがいくつかはあるようです。国内では何といってもマルシンでしょうか。ガスブローバックガンとして、ケースレスですが装弾数は実銃と同じ８発、しかも打ち終わった時に装弾クリップ型のマガジンが銃から跳ね上がるところまで再現するという凝り具合です。

他にもセミオートマチックライフルのトイガン・メーカーとしては、電動エアガンで台湾のG&GやICSなどがあるようです。サバゲー向きに検討するなら、こういった選択肢もアリなのかもしれません。