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カービン銃とは、もとは馬に乗る騎兵のために作られた小銃のことをいいます。取り回しやすく邪魔にならないよう、全長を短くし、のちに銃床を折りたたみにするなどの工夫が施されました。弾も小型軽量のものが選ばれることが多かったようです。ただ、二度の大戦では騎兵という兵種が前線に出るようなことは無くなってしまいました。それでも銃そのものは残り、持ち運びやすさが求められる兵科で使われ続けています。

ひとことでカービン銃といっても時代によって形態が異なっています。それに応じるようにトイガン化される場合も、異なる時代の異なるタイプの様々なカービン銃が作られています。代表的なカービン銃といえば、米軍のM2でしょうか。第二次大戦から朝鮮戦争にかけて使われました。主要な部分が木で作られ、コンパクトな同銃はトイガンとしても人気があります。主なところとしては、マルシンのエアガンやタナカワークスのモデルガンなどがあります。特にこの銃の場合、パラトルーパー向けということで銃床が金属棒を曲げたスケルトンタイプのものがあるのが特徴的です。

現代の米軍のカービン銃といえばM16のカービンタイプのM4でしょう。カービンといっても全長がやや短く、銃床は簡易化しただけのものですので、さほどコンパクトというわけでもないですが、兵科を問わず幅広く使われていて、トイガンでも各メーカーから出されています。おそらくサバゲー向けのエアガンとしてはもっともタイプのバリエーションが多いものの一つではないでしょうか。この辺りになると、カービンといっても本来の用途とはだいぶ離れてしまった印象が強くなります。

あと、ちょっと「変わり種」のカービン銃として、ウェスタンスタイルのものがあげられるかもしれません。ハートフォードからトイガン化されているM1873などがそれで、レバーアクションの銃ですが、細身のコンパクトな形状が特徴です。西部劇で登場する長物はほぼ、どれもこのタイプになります。馬上で使われたことを思えば、本来の由来通りのものだということがわかります。