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電磁弁銃というのは固定スライドガスガンとよく似ていますが、タンクからの発射ガス放出を、電気により一定時間制御することで実現している方式です。 つまりこの場合の引き金は発射メカニズムというよりも、スイッチということになります。 電気を使い電磁石によってガスの弁を動かすわけですが、純粋に機械的なメカニズムよりも開放時間のコントロールがずっと容易で、また、反応時間も早いというメリットがあります。 構造は、ガスタンクとともに電池類を実装する必要があるものの、機械的な部分は固定スライド式よりもさらにシンプルで、そのために安価なエアガンにおいて使われる方式だということができます。 可動部分がほとんどなくなることから、より静かな銃になるのも特徴でしょう。

電動弁銃の中を開けた状態を見ると、特に機構的なものは目立たず、銃というよりも電動RCカーのように配線が目についたりします。 パーツの加工に精度を要する部分が少ないこともあり、簡単に製造に参入できるということで、外国製、特に中国製のメーカーによる製品も多く目にされるようです。 また、機構的なすり合わせやメカを取り扱う上でのスキルをさほど必要としないので、中身を改造して独自のものを作り出す、といったこともよく行われるようです。

本格的に自作に取り組む人の場合、電磁弁銃の心臓部である電磁弁そのものの入手から行ったりするようです。 ただ、市販品で入手可能なものはかなり限られるますので、やりたい場合にはWebなどでよく調べておく必要があるでしょう。

電磁弁を製造しているのはもっぱらCKDとかSMCといった工業用パーツ専門のメーカーになります。 ただし電源が交流用だったり、大きすぎて銃に組み込むことが困難だったりする場合もあるので注意が要ります。 これ以外にも空圧を調整するレギュレータだとかガスの放出時間を制御するタイマーなどが必要ですが、こうした専門パーツの場合、流通経路が独特ですので簡単に小売店で買う、というわけにはいきません。 それでもメカ好きの人は、あえて改造にチャレンジして、独自の銃を目指そうとするようですが。