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ガスガンとは、外部から圧力をもった気体をあらかじめ供給しておき、それを弾の発射に使用するという方式のエアガンです。この場合の気体として圧縮した空気を用いる方式を「コンプレストエアー」といいますが、方式として大多数を占めているのは不燃性のガスを供給するやり方でしょう。

この外部からガスを供給するガスガンの方式には、さらにいくつかの種類が存在します。大別すると、ガス供給の方式の違いによるものと、発射時の機構の違いによるものの二つとなるでしょうか。前者には、銃の外部にガスを供給するタンクを持たせる「外部ソース式」や、ガスを液体の状態で蓄える「リキッドチャージ式」などが当てはまります。また後者では、発射方式そのものの進化を示すように、幾つかの種類が存在しています。

まず、古くからあるタイプの固定スライドガスガン。これは引き金とガスを解放するバルブとを連動させる、ただそれだけのメカニズムになります。つまり、オートマチック中でもスライド動作は行われません。

電磁弁銃というタイプもありますが、これは電気を使ってバルブ操作を行うというものです。BV式、およびPV式という方式もありました。これらはいずれもガスを使ってフルオート動作を行う、ということに特化した方式といっていいでしょう。いずれも弾の発射動作とガスの連続供給とを連携させることを、巧妙な構造的仕掛けで実現させるというものでした。

現在主流となっているのはブローバックガスガンでしょうか。これは弾の発射とともにスライドのブローバックを行わせるもので、実銃に近いメカニズムが実現できていることが売りとなっています。この中にも様々な方式が存在しますが、より「本物に」近いものが出来上がるまでには、それだけ改良の努力が必要だったということなのでしょう。

最後にリボルバー拳銃におけるガスガン方式を取り上げます。オートマチックに比べてより制約が多いのですが、最近の方式ではもっとも占有容積の大きいガスタンクをシリンダー内に置くことで問題の解決を図っています。

ガスガン方式のエアガンにはこのように様々な方式が存在してきましたが、その理由はガスそのものの扱いにくさにあったと言っていいでしょう。外気温や使用し続けること自体により変化する圧力、ガス漏れのおそれなど、安定動作を損なう要因が多数あります。ガスガンの歴史は試行錯誤の歴史そのものだったわけです。